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世界の農業における方針転換

財団法人スイス・ビオビジョン(Swiss Biovision Foundation)と、FiBL(スイスオーガニック農業研究所)とAlliance Süd(スイスの組織発展のための連合)を含む世界中の多数のNGOは、長期的観点から考えると、土壌の過剰耕作や焼畑農業、貴重な生態系を破壊するような形の食料生産を止めることでしか、世界の人口を適切かつ健康に養うことはできないと確信している。


そのためこれら多くのNGOは、2012年6月に開催されるリオの地球サミットにおいて、健康的な食糧の生産性を最大にすることを目的にするのではなく、持続可能であることを目的とした、エコで多機能な農業へと向かう新しい方針が採択されなければならないと考えている。
ビオビジョンに加盟するNGOによって提出された政策方針書は、土壌と水資源を保全し土壌の豊かさと生物多様性を促進し、農村部の生活水準を向上させ、貧困を軽減する新しい農業の形態が必要とされていると指摘している。NGOはその新しい農業方針を実現するため、2012年の地球サミットにおいてUNEPやFAO等の国際機関に対して農業におけるパラダイムシフトを起こす方策を実施することを確約させるよう、あらゆる努力を払っている。ビオビジョン代表であり農業学者のハンズ・ルドルフ・エレン氏は、「リオでは、持続的農業のための世界的パートナーシップを実現するため、言葉は必ずすぐに行動に移されなければならない。」と話す。
NGOは、この緊急に必要とされている方針転換の根拠はすでに世界農業報告書(IAASTD report)によって提示されていると主張する。この国際気候報告書に匹敵する報告書は、世界銀行と国連によって依頼され、2008年に発行された。報告書は400人以上の科学者によってなされた、増加する人口を持続的で健康的かつ公正な方法によって如何にして2050年まで養うかという研究結果を提示している。そしてそれらの研究は「旧態依然」は選択肢にならないと結論付けている。報告書は、人口増や需要の変化、生態系に対する脅威や気候変動といった将来の課題に農業を対応させるため、農業を再構成する具体的な方策やコンセプトを提示している。
スイス・ビオビジョンとその他のNGOは昨年、持続的農業のための改善策を打ち出す第一歩を踏み出し、国際的な連携を始めた。先週には、ローマの国連食糧農業機関とアジスアベバのアフリカ地域準備会合において、この議題に関する2つの会議が開かれた。そこにおいても、今こそ各国が行動を起こし、健康的で環境にも相反しない食糧を十分に保障する責任を果たす時であるということで明白な一致が見られた。
その『行動の時』という共同提案書において、NGOは即座に実施でき、かつ直ちに食料の統治権を強化、環境への負担を軽減し、小規模農業生産者や農業者の革新的な取り組みを支援する20の戦略を提示した。
出典:Biovision
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア Kishin OKADAさん)

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