アイルランドの全国オーガニック・ウィーク
アイルランド食品委員会Bord Biaが企画し、同国農業漁業食糧省の出資により、2011年9月12日から18日までオーガニック・ウィークが開催された。オーガニック食品の生産者や小売店は、その試食や調理実演をはじめ農地散策やオーガニックについて学べる講演など、全国で60以上のオーガニックイベントを開催した。
この全国オーガニック・ウィークについて、Bord Biaのアイルランド市場担当長であるテレサ・ブロフィー氏は次のように述べている。「全国オーガニック・ウィークは、消費者が地元の供給者と知り合いになったり、オーガニック食品の生産方法についてより詳しく知ることのできる、またとない機会です。国内では実に様々なイベントが開催され、消費者はそれに参加し、地元オーガニック生産者から直接仕入れたオーガニック食品を楽しむことができます。」
カンター社(Kantar)による最新のオーガニック市場調査によると、現在アイルランドのオーガニック部門は2011年8月時点で1億300万ユーロ(約134億円)相当である。また他にも重要な点として、アイルランドの消費者の92%が過去12か月の間にオーガニック製品を購入していることが判明した。具体的には、独身者、カップル、若い家族連れがオーガニック市場に戻ってきたことで増加に貢献した。また昨年では、オーガニック野菜やヨーグルト、精肉、牛乳、朝食用シリアル、スナックなどの購入が全て増加しており、オーガニック野菜は売上の26%、オーガニックヨーグルトではオーガニック製品売上の18.5%を占めた。市場調査会社Behaviour & AttitudesがBord Biaに代行して2011年5月に行った消費者調査では、150万人以上のアイルランド人成人が調査前の週にオーガニック食品を購入しており、73%の消費者はオーガニック食品を購入する可能性が非常に高い、あるいはかなり高いということが分かった。
出典:Bord Bia
Organic-Market.Infoより
(翻訳:ボランティア 西野 実加さん)