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英国:ロンドンの学校給食、持続可能な道へ

Food for Life(命のための食)のレポートによれば、ロンドンの半分の市区では、健康でエシカル(倫理にかなった)で環境に配慮した持続可能な食事を提供している、ということだ。
これらの市区の食の供給者は、Food for Lifeケータリングマークの銀賞あるいは銅賞の要件を満たしていることが証明された。Food for Lifeケータリングマークは、認証評価スキームであり、質の高いケータリングに対して認められる指標である。


Food for Lifeとパートナーシップを組んだ学校は、学校全体で実行を推進する。それは、食文化を変換し、子どもたちと、彼らが食べる食の環境や源とを結びつけることを目指すもので、学校で食物を育て、生徒や親たちが自分自身で調理することを教え、農場を訪れるよう働きかける。
レポートでは、ロンドン立法議会が子どもの肥満の病気治療のための予算が年間710万ポンド(約8億9千万円)にのぼり、ロンドンにおける子どもの肥満率は英国の他のどの地域よりも高いと判明、それが事態を決定づけたと報告する。
セレブシェフであり食の仕掛け人でもあるジェイミーオリバー氏がサポートするFood for Life Partnershipは、この計画を採用することによって学校は成績や日頃の行いが良くなり、肥満も減少したことを示す独自の成果を発表した。
London Food の責任者Rosie Boycotto氏は、「ロンドンの学校におけるより健康的な食事を強くサポートするFood for Life Partnershipには脱帽する。私たちは、市の成長計画を通して学校自身が食物を育てることを進めてきた。そして、私は、子どもたちが果物や野菜を自身で育てる時こそ、健康的な食事に対する強い関心の始まりだと信じる。」と述べた。
ロンドンにあるCarshalton Boys Sports Collegeの副校長David Hall氏は、「私たちが行ってきたFood for LifePartnershipや学校の他の健康推進計画は、肥満の低減に多大な効果をもたらした。わが校の肥満生徒の比率は2002年の10%から、8年間で2%強へと減少した。また、同じ期間で、GCSE(中等教育における総合学力テスト)5教科で良い成績(同テストでA-C)を収めた生徒の割合は、32%から90%に増えた。この結果は、栄養や健康的な生活が学業達成においてどれほど重要かということを示している。」と述べた。
出典:Food for Life Partnership
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)

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