ハンガリーのオーガニック農業ワークショップ
ハンガリー大統領府は、今年6月にハンガリーのエゲル市で開催された地域開発局長たちの非公式会合の一部として、IFOAM EUグループを招き、オーガニック農業に関するワークショップを催した。IFOAM EUグループ所長のクリストファー・ストープス氏は、CAP*(The Common Agricultural Policy/共通農業政策)における持続可能な地域開発のモデルとしてオーガニック農業を提示し、2020年に向けたCAPに関するIFOAM EUグループの政策方針書に言及した。ストープス氏は、環境と社会経済的な利点の両面で、オーガニック農業が地域経済のために果たすことができる役割を強調した。
政策調整役のアンテ・コーリング氏は、CAPの第1の柱(農業市場支援)における簡易な政策と、第2の柱(農村発展政策)でのオーガニック農業のような、より複雑で、複数年のプログラム化した政策とを連結させる必要性について幾つか補足した。そのような政策は、CAP(共通農業政策)における持続可能性を促進するうえで、補完システムとして機能するだろう。ワークショップと代表者たちの非公式な意見交換によって、加盟国同士が国内のオーガニック農業発展の成功事例と障害についての経験を交換し合う多くの機会が生まれた。例えば、新しい加盟国のなかには、進んでオーガニック農業に転向しようとする農家のためにより良い情報を提供し、トレーニングに取り組んでいる国もある。また、他の加盟国のなかには、未だにオーガニック農家と国内のオーガニック市場とのあいだのつながりが分断していることが市場発展の支障となっているところもあった。
出典: IFOAM EU Group
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 大畑 恵里さん)