英国:オーガニック農場運営ハンドブックを発行
エルムファームの研究所によって編集された「オーガニック農場運営ハンドブック」の新刊がこのたび発行された。
この出版物はオーガニックに関する幅広いマーケーットや認証、政策、金融、さらには色々な異なるシステムや企業に関する技術的な情報を網羅している。
そして、農家や生産者、コンサルタント、銀行家、不動産、バイヤー、学生、その他オーガニックに関心のある人たちにとって、オーガニックへの転換もしくは永続的なオーガニック農業に関する参考情報源である。
オーガニック研究所は、このハンドブックを、景気後退からの脱却期に不可欠で、さらにはCAP Reform(EUの共通農業政策の改定)の次なるステップへの準備につながると考える。
現在、欧州政策委員会からはCAP Reformの議論の一貫として、オーガニック農業の役割についていくつかの深刻な注意がはらわれているが、まさに今、オーガニック農業への転換のもつ可能性について考え直す時だと思われる。
ハンドブックは、オーガニック農業部門がマーケットにおいて直面してきた困難を映し出しているが、同時にまた、一般的に、英国のオーガニック農家は、マーケットにおいて収入レベルを維持しており、オーガニック農家はオーガニック以外の農家と同じように事業を続けているという、ビジネスサーベイで明らかになった事実も示している。
期待を込めてみれば、一般食材の価格の上昇や英国のオーガニック市場における回復の可能性−それは、他のヨーロッパ地域や世界ではどこでも、景気後退の中でも成長してきた−は、オーガニック農業の継続的利益確保に対する見通しが良いということを意味するだろう。
このハンドブックはEメールで18.5ポンド(約2350円)プラス送料で入手が可能。さらに、複数冊まとめ買い、流通業者には割引がある。
出典:Organic Research Centre
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)