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オーガニック情報アーカイブ

英国:2010年オーガニック統計発表

Defra(英国の環境食糧農村地域省)により実施された、英国におけるオーガニック農業部門に関する最新の国内統計が2011年8月11日に発表された。
この発表は、2010年1年間に収集された、英国で生産されたオーガニック農作物と家畜、英国のオーガニック認証団体に登録しているオーガニック生産者と加工業者に関する情報を提供している。発表によると、英国全体のオーガニック農地は、2009年〜2010年にかけて3%減少して71万8千ヘクタールとなった。


Defraの報告によると、オーガニック穀物農地は5%減少して5万7千ヘクタールとなった。これは、2009年の終りにかけてオーガニック穀物の価格が下がったことが影響したと思われる。また、野菜(じゃがいもを含む)農地面積は、2年連続で5%減の1万8千ヘクタールとなった。
オーガニック農地の中で、一時的あるいは永久的な放牧地が大半(84%)を占めているが、これらの統計も2009年〜2010年にかけて若干変動した。一時的牧草地は僅かに1%減少して12万5千ヘクタールとなり、永久放牧地は3%減少して47万9千ヘクタールになったということだ。
2009年〜2010年にかけて、オーガニックの牛と羊の数は増えたが、同期間におけるオーガニックの豚と家禽の数は減少した。オーガニック牛は6%増の35万頭となり、オーガニック乳製品の価格は下がったものの、オーガニック牛の販売は増加した。
オーガニックの羊の数は、2009年〜20210年の間に11%増えて98万1千頭となった。これは新規参入者によってラム肉の供給が押し上げられたからだ。
一方、オーガニックの豚と家禽部門は生産コストの上昇に直面する中で、2008年〜2009年に比べると縮小幅は小さいものの引き続き縮小傾向となった。
豚は4%減って4万7千頭(2008年〜2009年は32%と激減)、家禽は2%減の390万羽となった(2008年〜2009年は9%の減少)。
英国のオーガニック生産者や加工業者の数は、2年連続して4%の微減で2010年の終り時点で7300となったが、これはオーガニック農地全体の減少と符合するものだ。農地は英国全域において減少傾向となったが、中でも北アイルランドが最も大幅な14%減、また、英国北西部エリアも2年連続で最大の5%減となった。
出典:Defra
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)

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