英国：中学生向け、オーガニック情報満載のウェブ”Stuffed”が開始

英国のソイルアソシエーション施策による「人生のパートナーとしての食（Food for Life Partnership）」プロジェクトは、今回、協力体制にある学校と協同で、生徒に、自身の健康や、環境への影響に関して、自分で責任を持つことの意味を考えさせる各種イベントを準備中だ、と同協会は発表した。野菜を育てる、料理する、農場見学を行う、本物の健康的な食品を食べる、といった活動をサポート、生徒たちに学ぶ機会を提供することを目指す。

今回のこの企画に先がけ、持続可能な食料問題について考えることに焦点をあてた”Stuffed”という、双方向性のeラーニング教材を立ち上げた。対象年齢は１4〜16歳（イギリスでKey Stage 4と呼ばれる学年の生徒年齢）。
Stuffedとは、未来の食料に関する問題、例えば、どのようにして食料の生産が行われるか、また現在の生産方法が環境や、社会、動物保護といった課題に対する影響はどのようなものか、といったことについて問題提起している。ウェブサイトは、以下の３つの大切な要素で構成されている。（１）食品の値段は、安価すぎるのではないか、（２）気候変動が意味することは、我々が食べ方を考え直す時が来たのではないか、そして（３）石油を使わなくても、我々は食糧を生産できるのか。
さらにウェブサイトでは、気候変動による食糧供給への影響や、現在の食糧生産方法とピークオイルとの連動、また、スーパーマーケットで値引きなしの正規価格で支払われた場合のピークオイルへの影響などについて、Monty Don氏を筆頭に、各分野の専門家による解説を掲載している。それぞれの解説ページには、教育プランや根拠となるリソース、関連記事や、ウェブサイト、確証情報、現状の食糧生産方法や消費方法がもたらす影響について、さらに学ぶ意欲を掻き立てられるような情報なども掲載している。
参照：Food for Life Partnership
Organic-Market.Infoより
（翻訳：ボランティア 大久保麻里子さん）