欧州オーガニックワイン憲章(EOWC)
オーガニックワイン醸造規程に着手するため、欧州の様々なオーガニック団体が共通の憲章を作成した。団体には、イタリアのAIAB、Federbio、FIRABや、フランスのITABやFNIVAB、スペインのSEAE、スイスのBio SuisseやDemeter Switzerlandがある。
オーガニックワイン憲章(EOWC)が目標とするのは、認証を受けたオーガニックワインの発展を促し、且つそれによりオーガニックワインに関するEU規定の欠如を補うことである。
憲章の内容は、2010年1月に出されたオーガニックワインに関する欧州委員会からの最新の提議が基となっている。加えてEOWCは、既に個別に存在している独自の憲章を共通の基盤のもとで一元化し、オーガニックワインに関するEU規定の確立を支援することも目指している。すでにEOWCを順守している独自憲章に関しては、欧州委員会が提示したものより厳しいものもある。
この憲章を実施する理由は様々である。欧州レベルでの法律の欠如を打開するためであり、オーガニックワインに対する共通した欧州規定への専門家からの要望を示すため、またその運営が可能であることを示すためである。またこれに加えて、バイヤーや消費者がワイン生産方法における透明性を確保できるようにするためでもある。
いかなる団体も、オーガニックワイン生産やオーガニックワインの発展を支援し、且つあるいは、EOWCのワイン生産を共通の基盤として認める独自憲章を有する場合は、EOWCに参加が可能である。事務局に申込みをすると、関連情報の案内がなされる予定。
オーガニックワインの生産者に対しては、この取り組みを公表し、欧州オーガニックワイン憲章の認識向上に積極的に関わるように、またEOWCに沿った独自憲章によって自らのワイン生産にも認証を付与するように、この取り組みへの参加をワインラベル上に記載したりするように、との奨励もなされている。
参照URL:European Organic Winemaking Carta、ITAB(フランス語)
出典:Organic-Market.Info
(翻訳:ボランティア 西野 実加さん)