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イタリア:Altromercato社、2010年の総売上高は4,700万ユーロと報告

イタリアでフェアトレードを扱う企業として最大級のAltromercatoは、株主総会で、2010年度の決算は喜ばしい結果となったと報告した。
報告によると、2010年度の総売上高は4700万ユーロ(約52億円)、前年比11%の増加となった。また、外国産フルーツのフェアトレードに特化している共同体商標 Agrofairの子会社でも、前年比11%増の純利益19万3,000ユーロ(約2,200万円)であった。この企業の製品のほとんどは、オーガニックと認定されている。


今回のAltromercatoの増収の要因は、現在の総売上の80%以上を占めている食品セクターの伸びに因るものである、とAIABは報じている。また、現在も各種製品が次々とオーガニック認定を受けている状況だ。
AltromercatoのCEO、パオロ・パロンバ氏は、「セールスが伸びたのは、250万人以上ものイタリアの消費者のおかげです。また、更に1,500万人以上もの責任ある消費を選択される潜在的な消費者の方々がおられます。彼らは、社会面においても、環境面においても持続的であることに意識を高く持っている人々なのです。」また、「フェアトレード製品の購買者となってもらうためには、会員制度の創設や、会社の認知度を引き上げること、またより多くのワールドショップ(world shop=フェアトレードを専門的に扱う店)を展開することなど、わが社の実行能力次第であり、同時に競合する他組織の力量次第でしょう。」と述べた。
また、Altromercatoの社長グイド・ビットリオ・レオニ氏は、「投資と債務に基づいた発展が脆弱であることを露呈してしまったある種の市場が存在する一方で、生産サイクルと、経済面でのフェアな取引や、持続的で全ての人々にとって利用しやすいということを根源とする、地に足の着いた“もうひとつの”市場も存在しているのです。」と結論づけている。
(社名の「Altro-mercato」は、イタリア語で「もうひとつの市場」を意味することにかけて。)
出典:AIAB
元記事:Organic-Market.Infoより
(翻訳:ボランティア 大久保麻里子さん)

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