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アメリカ:より多様なオーガニック食品の購入増加傾向

オーガニック同業組合(OTA)と雑誌KIWI(キーウィ)が共同スポンサーとなって実施された最新の消費者調査によると、経済回復の低迷にも関わらず、アメリカの家庭では、これまで以上に多く、より様々な種類のオーガニック製品の購入が進んでいることが明らかになった。


事実、「アメリカの家庭におけるオーガニックへの態度と信頼に関する2010年の追跡調査」によると、41%の親が1年前よりも現在の方がオーガニック食品を多く購入していると回答しており、2009年のオーガニック購入報告における31%から大幅な上昇となっている。OTAの常務理事で代表取締役でもあるクリスティーン・ブッシュウェイ(Christine Bushway)は、「食べ物がどこから来ていて、どのように作られたのかということについての消費者の関心は急速に高まっている。オーガニックにはその透明性がある。」と述べた。また、「自分の家族にとって、オーガニック製品が重要であるということを親が認識していることは喜ばしい」と付け加えた。
2010年の8月11日から27日までの間に行われたこの調査により、さらに、親がオーガニックを購入するのは、オーガニック製品が一般的に身体に良く、殺虫剤や環境ホルモン、抗生物質が子供に与える影響を懸念しており、オーガニック製品が高度な加工食品や人工成分を避ける手段になると考えているためであることが明らかになった。依然として、家庭の中には、従来のものとオーガニックのものの価格の相違が購入の妨げになっている場合もあるが、調査によって、オーガニック製品の価値や、オーガニック食品、一般食品、規定のない「自然」食品の間にある大きな違いについて、オーガニック製品のマーケティング立案者が消費者に助言する余地が大きいことが明らかになった。人口統計から見ると、オーガニック購入行動を予測する上では、消費者の収入の高低よりも教育レベルがより重要であると考えられている。
OTAと雑誌KIWIがスポンサーとなった2度目の当該調査は、アメリカの家族の4分の3が何らかのオーガニック製品を購入しているということを示している。増加部分を構成している(2009年の32%に対し、36%)新たなオーガニック家族というのは、ここ2年でオーガニック製品を購入し始めた人たちで、アメリカの家庭の10分の3以上を象徴している。64ページに渡る調査では、オーガニック購入者を明らかにし、購入・行動の動機をたどると共に、消費者のオーガニックに対する知識と信頼を調べ、特にパーソナルケアやナチュラル製品に対する認識について調査し、新しい傾向をつきとめている。OTAにメールを送れば、この新しい報告書は購入が可能である。価格は、OTAの非組合向けには1,495ドル(約12万6千円)となっているが、OTAの組合員となっている企業に対しては795ドル(約6万7千円)と大幅な割引となっている。
参照URL:Organic Trade Association
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 白石 広美さん)

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