英国:森林から食料を生産する新しいオーガニックデモンストレーション農場
オーガニックセンターウェールズ(以下OCW)は、最近、新しいデモンストレーション農場を初めて公開した。オーガニック振興につながる農業プログラムの一環である。ピーターボトムズは、 2007年にマカンレス近くのエスガイルフォレストを250ヘクタール購入し、 2008年にオーガニックに転換した。
この森は、年間の木材収穫高1500トン以上を産出する英国で初めてのオーガニック森林である。
木材は、地元の建設や木材組立て市場向きに、ごく最近できたばかりの新しい製材所で加工される。
初めて、第一線で林業ビジネスを実践していると同時に、ピーターのユニークなアプローチは、材木や樹木以上のものを見ていることを意味している。
彼は、木々の生育の間収入を生む手段となり得る森林の様々な方法に特に興味を持っている。森林地帯で飼育する豚や森林菜園も検討中だが、最初に焦点を当てたのは、食用鳥である。
野鶏の子孫として、家禽は多種多様な木々に囲まれた森林に慣れている。まずは20羽のサッソバードの小さな群れができた。10月7日、生後4週間で到着し、さらに8週間かそこら、廃木材からそこに造られた円弧型の小屋で飼育される。その鳥の餌の大部分は購入したものだが、このシステムの主要な目的は、この森林の範囲から最大限に鳥の餌を得ることだ。 この目的のためにピーターは、被覆作物であるキノア、チコリ、ケールおよびキビの種が混ぜられたもの、そして、誘致昆虫植物(ミヤコグザ、ルリヂサ、ハゼリソウ、赤クローバ)などの混合物を含む種を蒔いた。同様の作物がウェールズ養鶏センターでも定着した。
OCWのデモンストレーションファームのネットワーク管理を手助けするトニー リトルは次のように述べている。「二カ所で、トリの餌を購入し供給することへの依存度を減らすために、先述の作物とその範囲がより一般的になることがどれだけ大きな貢献であるかを示したい。いったんその鳥が、屠殺され加工されたら、オーガニックセンターウェールズは、新しい事業の機能と実際の鶏肉の味をテストするため、1月の早い時期に2回目の公開を計画している。」トニーは付け加えた。「ピーターの事業参入は、OCWが初めて林業に取り組む中で、OCWの新しい方向を示している。私は彼と一緒に仕事が出来てとても嬉しい。そしてエスガイルフォレストが沢山の考えることと活気を与えてくれる。」
参照URL:オーガニックセンターウェールズ
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 齊藤聖子さん)