ハンガリー:ハンガリーのオーガニックフード
ハンガリーの食品メーカーは、今まで幅広いオーガニックの高級なデリカテッセンをほとんど国内のみで提供してきた。しかし、間もなく、近隣ヨーロッパにおけるハンガリーのオーガニック食品の需要は急増するに違いない。
ハンガリーのオーガニック製品は、ヨーロッパにおいて長年高い評判を得てきた。ピクルスやスパイシーなデリカテッセン、太陽の下で完熟したピーマンやトマトなど好評を得てきた。ハンガリーワインもまた、とても評判がよい。
たとえ製品がハンガリア製でなくても高品質の証として“ハンガリアンスタイル”とうたうことがあるほどだ。
オーガニックの分野では、ハンガリーは中央東ヨーロッパにおいて、チェコ共和国とポーランドに次いで三番目に大きなマーケットとなっている。
数多くの小規模な健康食品店では幅広いオーガニック製品を手に入れることができるが、ハンガリーにあるオーガニックフードの半数以上は輸入されている。ハンガリーのオーガニックフードもまた、国境を越えたマーケットを見出すのだろうか?
ドイツのオーガニックフード店の棚には、もう長い間Tarpaブランドが並べられている。Tarpaは、ジャムや野菜ペーストのメーカーで主にドイツとイギリスで展開している。
近年、いくつかのオーガニック野菜やフルーツの生産者は菜食主義者向けのオーガニック食品生産に成功して勢いを増している。たとえば、有名なところでは、BioBertaとVirágoskút(香辛料、野菜ペースト、ジャム、ジュース)、Vitafood(トウガラシとトマトのペースト)、Sarkpont(ナッツ製品)、Régimódi(ジャム)、RegeやVitamor(フルーツ保存品)、Solio(カボチャの種等の特別なオイル)、Rédei(ペースト)やBioHungaricum(冷凍野菜)といったものがある。
しかしながら、これまではこれらの殆どは輸出されておらず、ハンガリーの限られた健康食品関連機関にだけ供給されている。VirágoskútとRédeiとVitafoodだけが通常チェーン店に流通している。
ハンガリーのオーガニック製品は、成長期にたっぷりの日光を浴び高い品質を保っている。ハンガリーの果物と野菜は太陽を浴びて完熟し、際立って味がよい。配送システムの進化によって、いずれはこれらの多くの食品がハンガリー国外の需要を満たすことになるだろう。
Organic-Market.infoより
(翻訳: ボランティア 殿村 江美さん)