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北欧市場に海外ナチュラル・オーガニック化粧品ブランド参入

海外ブランドが北欧でのナチュラル・オーガニック化粧品市場で大きな成長をみせている。


オーガニックモニターによる最近の調査によると、市場は年15%の拡大を見せているが 、北欧の企業はナチュラル・オーガニック化粧品にあまり関心を示していない。北欧の地域では、オーガニック食品の市場は確立しており、スウェーデンやデンマークでは、市場のシェアで食品の売上が全体の5%に達している。しかしながら、ナチュラル・オーガニック化粧品は市場のシェアの2%に満たない。オーガニックモニターは化粧品会社の関心が低い主な要因として、Nordic Swanエコラベリングシステムの成功をあげている。この地域では、公式のエコラベルとして認められており、Nordic Swanは化粧品や洗面用品に幅広く用いられている。北欧の企業がNordic Swanエコラベルを用いる一方で、消費者は化学物質不使用の化粧品を求める際に海外ブランドに目を向けるようになっている。
ナチュラル・オーガニック製品は北アメリカ、オセアニア地域やヨーロッパから輸入されている。オーガニックモニターによると、フィンランドのような国ではでは海外ブランドは自然化粧品の売上の95%を占めているということである。市場に新規参入する際に、特定分野や特定の消費者グループに的を絞ってアプローチする企業が増えてきている。例をあげると、英国の企業であるRENスキンケアは、美容専門小売店や百貨店に焦点を合わせて成功した。
また、アメリカの主要ブランドであるAvedaはヘアサロンやスパに専念した。
北欧のナチュラル化粧品市場に関する初めてのレポートでは、この新しいマーケットの詳細な分析を報告している。
健康市場の成長率は新製品の開発や販売の増加によって今後もいっそうの増加を続けることが予想される。
フランスやドイツなどの他のヨーロッパ諸国に見られたように小売業のプライベート商品が最も影響力があると期待される。自然化粧品産業におけるマーケティングと販売戦略が、来るサステイナブル・コスメティクス・サミット(SustainableCosmetics Summit)での重要な課題となるであろう。2010年10月18日から20日にかけてパリで開催されるこのサミットでは美容企業の直面しているサステイナビリティやナチュラル・オーガニック製品に関する問題についてもカバーしている。
サミットでのマーケティングトピックには、新規の販売経路と戦略、サステイナビリティを重視したマーケティング、倫理的な小売、消費者の見識、eテイリングやソーシャルメディアの可能性などが含まれている。
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 勝田 沙耶香 さん)

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