オーガニックへの公的支援:「勘定が合っていない」
Agence Bio(フランスのオーガニック発展のための公的機関)が2009年のオーガニックに関する数字(2010年5月20日の記事を参照)を5月19日に発表したことを受けて、FNAB(フランスのオーガニック農業連盟)は、5月21日のプレス発表において、オーガニックのこの大きな躍進を支援するために公的機関がとってきた手段について疑問を呈した。
FNABは次のように述べた。「私たちはこの歴史的な躍進を非常に喜んでいます。この躍進は消費者の需要とともに、利益でなく非難をもたらすような体制から抜け出すことにより、自分たちの仕事を再発見し、自分たちの生産により正しく生活したいと願う従来農法の農業従事者にとって、次第に必要となってきた現実的な原則も要因となっていると思います。」
しかし、FNABは次のようにも考えている。「この大きな躍進は力強いですが、同時に脆弱でもあり、何よりもまず国による支援が必要です。それにもかかわらず、その勘定が合っていない(相応しい支援が得られていない)と認めざるを得ない状況です。CAP 2010 −2011(EUの共通農業政策)助成金のための明確な枠組みの欠如、農業の近代化法案における支援措置の欠如、また、いまだ未解決の土地に関する法規の問題などを認識しています。」
FNABは、オーガニックの首尾一貫した発展のために専門性や現場の経験を提供したいと考えているが、「同時に、国が結んだ契約については、その違反や怠慢を国民との間に立って訴えたいと考えています。」と語った。
FNABの発表の全文はこちらから。
Bio-Marche.Infoより
(翻訳:ボランティア 澤田亮子さん)