パリで開催されたオーガニック農業セミナーより――ベルギー、オランダ、イタリアに関するデータ
最近パリで開催されたヨーロッパのオーガニック農業に関するセミナーで、ベルギーのNature et Progrès(フランスに本拠地があるオーガニック認証団体)の事務局長であるMarc Fichers氏は、同国ワロン地方は国内のオーガニック農地の81%を占めるようになったと述べた。
この地方では、1987年から2008年にかけて、オーガニック農家の数は3倍になり、オーガニック農地は1997年〜2008年の間におよそ85%拡大した。そして、オーガニック製品の販売は、直販、ファーマーズマーケット、小さな店、スーパーマーケットなど全てのチャネルで増加してきた。
最も消費された産品は、卵で全体の10%、牛乳と乳製品が6%以上、そしてパンや加工品が4%であった。
オランダでは、オーガニック農地が、1996年の12,500ヘクタールから2008年には50,435ヘクタールに増加した。オーガニック農家は、1999年の1216件から2008年には1473件に増えた。また、AIABによると、オーガニック製品の売上高は、1996年は1億6000万ユーロ(約181億4310万円)、1999年は2億3500万ユーロ(約266億4770万円)、そして、2008年には5億8300万ユーロ(約661億895万円)に達した。
イタリアでは、主なオーガニック作物は穀類、牧草、オリーブで、オーガニック農産品不足と需要の高まりに伴い、オーガニック製品の輸入の必要性が増している。
地方自治体は、一層需要が高まっている学校給食においてオーガニック食を提供するように努め、2008年はおよそ100万食がオーガニック食で賄われた。
イタリア政府は、最近、専門家300人が終結したOrganic States Generalに資金を提供した。その中で彼らは、オーガニックの生産品、規制、流通、調査、種の供給、教育やコミュニケーションに関する最終文書を発行した。
Organic-Market.infoより
(翻訳: ボランティア 殿村 江美さん)