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イタリア:全国自営農業者同盟はイタリア産オーガニックの商標を支持

グリーンプラネットの報告によれば、エミリア・ロマーニャ州はイタリアのオーガニック学生食堂のリーダー的役割を担っており、国全体で791のオーガニック学生食堂で一日に98万3242食が提供されるうち、同州では146の学生食堂で一日あたり12万5000食が供されている。一方で、オーガニック製品を生産する企業数の減少も報告されている。


全国自営農業者同盟エミリア・ロマーニャ州によると、その理由の1つとして、基準に合わないかもしれない第三国からの原料の輸入が挙げられる。同団体によれば、Sinab(オーガニック農業の国家情報システム)のデータに基づくと、現在エミリア・ロマーニャ州には3525のオーガニック農場があるが、前年に比べて7.3%減少し、その減少度合いは国全体の記録(4万6654企業、1.2%減)よりも顕著である。
エミリア・ロマーニャ州において、拡大しているのは学生食堂だけではなく、直売企業(292企業、前年比27.7%増)、ホリデーファーム(151農場、29%増)、そして購買グループ(44グループ、33%増)も同様である。しかし、第三国からの輸入も増加しており(30%増)、正確な原産地を示す商標がないために、イタリア産として販売される可能性のある製品もある。それらは主に、アジアからの穀物、アフリカの野菜、東ヨーロッパからの工業用作物、南アフリカの果物、そしてアフリカや中央アメリカからの加工製品である。オーガニック製品を市場で取引することがもたらす危険は、それらの製品がヨーロッパのオーガニック製品と同等の基準を満たしていないかもしれない、ということである。このことにより、イタリア産オーガニックの商標による透明化施策を導入するという行動が必要になる、と全国自営農業者同盟は言う。さらに、特に公立の食堂では、地元製品の消費にもっと価値を置くことが重要だ。50万人が会員である全国自営農業者同盟は、イタリア国内だけでなく欧州レベルにおいても主要な農業者団体の1つである。
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/

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