ただいま成長中、アイルランドのオーガニック部門
Teagasc*アイルランドオーガニック会議において、農業食品部門大臣の Trevor Sargent氏は、オーガニック食品の小売市場はいまだ成長を続けており、現在年間1億400万ユーロ(約133億円)の売上がある、と述べた。 Elm Farm にあるオーガニックリサーチセンター代表のNic Lampkin博士は、今後もオーガニック市場は成長を続ける見込みであるが、そのペースはスローダウンするだろう、と述べた。
Flahavan’s社では製品の15%をオーガニック製品が占める。一番の問題は、アイルランド国内の最新の精麦所にアイルランド産のオーガニックオーツ麦を供給することである。同社によると、2008年度は、国産のオーガニックオーツ麦が使用できたのは1ヶ月分だったが、今年度の生産では、2〜3ヶ月分を使用できそうだという。The Irish Timesによると、価格に関しては、通常のオーツ麦は1トン当たり142ユーロ(約18,000円)で取引され、オーガニックオーツ麦は1トン当たり400ユーロ(約51,000円)で取引された。
Co Offal にあるグレニスク乳業(Glenisk Dairies)の Vincent Cleary氏は、「自社に原料を供給するオーガニック酪農家に対し、一般農業から得られる原料の2倍の代金を支払っている。1年半前は、乳製品を扱う農場主に、オーガニックミルクの供給に関心を持ってもらうことは困難であったが、通常品の価格が下落しているため、現在は状況が変わり、多くの農場主がオーガニック分野への参入に関心を寄せている。」と述べた。オーガニックヨーグルトの売上は昨年来25%増加し、今年もさらなる増加が見込まれている。Leitrim のオーガニック農業者共同組合のJohn Brennan氏は、「オーガニック牛肉生産者に対して支払われる割増し価格と通常品の価格との差異が減少している間に、オーガニック牛肉への需要が高まってきた。」と述べている。
*Teagasc:アイルランド国立農業食品開発当局
参照URL:http://www.irishtimes.com/
Organic-Market.infoより
http://www.organic-market.info/