第21回料理オリンピック優勝者の秘訣は?
*彼らの武器はオーガニック食品
ドイツはエルフルトで開催された料理オリンピックで優勝したスウェーデンチームに対し、KRAV(スウェーデンの公的オーガニック認証機関)の最高経営責任者であるLena Soderbergは次の言葉を送った。「スウェーデンシェフチームの皆さん、おめでとう!同時に、スウェーデンの消費者にもおめでとうを申し上げます。この勝利のお陰で、レストランでKRAV認証されたオーガニック製品を探し出すのが楽になることでしょうから。」
料理オリンピックは、1896年、近代オリンピックの再来と同じ年に創設され、世界でもっとも古く、もっとも高名な国際料理コンテストの1つである。今年は、36カ国からおよそ1100名のシェフが参加し、オードブルの作成からウェディングケーキの創作まで、規律にしたがって競争が行われた。
スウェーデンのシェフチームは、多くの名誉あるカテゴリーにおいて、2年連続の金メダルを受賞した。KRAVは、このシェフチームとともに1年以上前から準備を開始した。計画は最後の瞬間までトップシークレットにされ、競合相手国が勝利の秘訣を学ぶことを退けていた。その秘密とはオーガニック製品。ついにヴェールがはがされ、10月21日、スウェーデンシェフチームは、第21回料理オリンピックの総合優勝を果たしたのだ。この日オーガニック食品関係者−農家、加工業者、店舗にレストラン−は全て、この大躍進に敬意を表した。
Soderberg氏は次のように話した。「とてもワクワクします。オーガニックキッチンというのは現代的です。オーガニック製品は、今や世界中の一流シェフが使用する、トップクラスの製品なんです。Christina Aartsは、KRAVが認証するレストランDala-Flodaのトップですが、オーガニック食材でレストランをまかなって25年になります。彼女は自分の作るオーガニック料理への関心が高まっているのを感じています。スタート時点から私たちは逆風の中、仕事をしてきましたが今は違います。もはやオーガニックにまゆをひそめる人など一人もいませんし、今ではずっと評判も高くなっています。オーガニックは地方でも発展中で、地方ではレストランと地元の生産者の協力が始まっています。しかし私たちもまだまだ他の国々から学ばなくてはならないことがたくさんあります。例えば、食の旅などはイタリアの状況などと比較するとずいぶん遅れをとっています。」
KRAVの認証を受けたオーガニック食品をメニューに掲載しているレストランやその他の食事提供施設は数百軒に及ぶ。しかしこれはレストラン全体から言えばごくわずかで、Soderberg氏に言わせればあまりにも少ない。「もっと多くのレストランや食品産業がスウェーデンシェフチームの例に続くよう、私たち自身努力する必要があります。また、KRAV認証を受けているレストランが、独自のオーガニック食品へのこだわりを市場に売り込む機会として利用してくれることを願っています。レストランでオーガニック食品を見つけられると知っている人はあまり多くないですから。」
KRAVより http://www.krav.se/defaultEnglish.asp?option=welcome
スウェーデンチームの優勝の模様が以下のページで見られます。
http://www.svenskakocklandslaget.nu