オーガニック情報アーカイブ
新しい田園発展政策
(欧州委員会フランツ・フィシュラー農業委員のホームページより)
世界貿易のグローバル化、消費者主導の品質要求、EUの拡大−これらは今日ヨーロッパの農業が直面している新しい現実であり、挑戦である。
これらの変化は、単に農業市場だけでなく、地方経済にも影響を及ぼす。農業部門の将来は、ヨーロッパ全体の80%に相当する田園地域がバランスよく発展することと密接に結びついている。それゆえにこの関係における。欧州共同体の姿勢は、明確である。つまり農業と田園に関する政策は、EUの領土的、経済的そして社会的政策の集結において重要な役割を果たすということだ。
アジェンダ2000の改正がここ数年間に見られるような発展の方向に向かっているのは、まさにこれが理由である。市場に対する方策、競争力のあるヨーロッパ農業に必要な要素と並行して、現代の社会的・環境的側面からの要求に応えつつ、田園世界の多様なニーズもまた認識される必要がある。今や共通農業政策(CAP)の“第二の柱”である新しい田園発展政策は、これらのニーズを満たしている。ヨーロッパ農業モデルの本質的な部分として、この新しい田園発展政策は田園地方の将来を保証し、雇用の維持と創出を促進するために、しっかりとした持続可能な枠組みを整備することを目的としている。
原則は次の通りである。
農業の多機能性−例:その機能は、食品の生産にとどまらず多岐に渡る。これは、農家が提供してくれる様々なサービスを認識し、奨励することを意味している。
補助金に基づく田園発展に向けた柔軟性のある援助と地方分権の促進、地方・地域レベルでの相談窓口やパートナーシップ。
単純化され、より使いやすい法制に基づくプログラムの策定や運営の透明性。