スペイン、アンダルシア地方でのオーガニックは10%が目標
Paulino Plata顧問によれば「アンダルシア州農林水産議会は、同地方のオーガニック耕地面積が現在の4%から10%に増加すると見込んでいる」という。彼は「アンダルシア州のオーガニック農業計画2002-2006ではオーガニック生産に使用される面積を増やす必要があると明言している。」と述べた。
Plata顧問は「アンダルシア地方はこの十年でオーガニック農地が毎年1万7000ヘクタール増加して現在の25万ヘクタールに達するという大成長を遂げてきた。この数字によって、アンダルシア州は200以上に上る食品加工業の数だけでなく、オーガニック農業に供される農地面積の面でもスペインでの主導的な地方になった。」と述べた。
Plata顧問によって示されたデータによると、オーガニック生産額は2000年で2千万ユーロに達し、その内の45%はオーガニックオリーブ油によるものだった。オーガニック生産の75%は輸出向けで、主に他のEU諸国(生産額の59%)、及び日本(生産額の5%)等の国々へ送られる。
これに関連して、Plata顧問は「オーガニック農地は現在アンダルシア州の有効農地の4%に相当しているので、それが10%に増加すると予測するのは妥当なところと考えている。」と語った。「しかし、この数字は、この部門の計画において認識されている様に、オーガニック生産に対する付加価値を必要とし、その結果として増えるだろう」と彼は指摘した。
特に、オーガニック農業計画2002-2006の中でアンダルシア州は9,380万ユーロ(内6,900万ユーロは国家予算)の資金目標を定め、オーガニック生産支援、部門内の整備、製品の洗練や加工の促進、認証と検査システムへの順応、消費の増加、訓練と研究の改良に向けた10の分野の業務を設定した。
更に、Plata顧問はアンダルシア州のオーガニック生産に関する新しい法令を紹介した。その法令は、主要な変革として、アンダルシア州オーガニック生産議会の創設を制定した。これは農林水産議会に任命された諮問機関で、技術的助言の提供と部門内の組織の規準制定を担当することになるだろう。
Plata顧問はアンダルシア州オーガニック農業計画の中で予定されている政策の1つが、認可を受けた民間認証機関(地方政府の監督下に置かれるであろう)の認証と検査システムの制定であると紹介した。また、その法令では農林水産議会を法的に唯一の管理当局として任命している。
アンダルシアでは現時点でAsociacion Comite Andaluz de Agricultura Ecologica、 Sohiscert、 Entidad Certificadora de Alimentos de Espana (ECAL)、 Agrocolorの4つの民間組織が認証・検査の機関として認可されており、これらは地方政府の監督下に置かれることになる。
EUOFAボランティアチーム:中澤