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2人目のオーガニックぶどう農家、殺虫剤散布拒否で告訴

出典 : Le Monde
ぶどう畑への殺虫剤散布拒否を事由に、5月19日、オーガニックぶどう農家が裁判所に召喚されたとル・モンド紙が報じている。ソーヌ=エ=ロワール県庁による条例では、「フラヴェッソンス・ドレ」の予防を目的とした殺虫剤散布が義務づけられている。ヨコバイの一種を媒介して感染し、有効な治療法の存在しないこの病気は、1949年にフランス南西部アルマニャックで発生した。
裁判所に召喚を受けたぶどう農家のチボー・リジェ=べレール氏は、殺虫剤を散布することで、土壌やぶどうの木に悪影響を与えると主張している。これに加え、殺虫剤散布義務はソーヌ=エ=ロワール県の条例であるものの、問題となっているぶどう畑は、ローヌ県とソーヌ=エ=ロワール県の2県をまたいだ場所に位置する。つまりリジェ=べレール氏は、散布義務の境界線は「単に行政的」なものでしかない、と考えている。さらには、この病気はシャルドネ種に発生しており、彼の育てるガメ種には関係がないとも主張している。

類似判例として、同じくフラヴェッソンス・ドレ予防のための殺虫剤散布を拒否したことで告訴を受けていたもうひとりのぶどう農家のエマニュエル・ジブロ氏の裁判では、昨年12月、裁判所は県条例を無効とする判決を下している。

翻訳ボランティア:中尾裕子

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