育む喜び:家庭内自給率UP大作戦!
今日は、「育む」ということについて。
ライフスタイルを変えたいと色々模索して、
4ヶ月たって今感じることは、
「オーガニックなライフスタイル」≒『「自分で育む・作る」が生活の中にある』ということ。
目指すのは、自分のできる範囲で、ゆっくりと野菜や果物を
育てたり、野菜や果物などの原料は買っても、自分で加工して
保存したり、料理したりしながら、だんだんと「自給率」を挙げていくこと。
自分で食べ物を「育む」こと、
その成長を見守り、手助けをして収穫する「喜び」
自分の食べ物がどこから来ているか知っている、
「安心感」。ありがたみも、「美味しさ」もなんだか違う。
また、その成長過程を知っている家族や友人、仲間たちと
分け合い、広がっていく「喜び」。
体の声を聞いて必要な分だけ食べ、
環境を汚さず、環境の保護に関与できているということ。
自分だけでなく、誰かにとっても「心地良い」ということが、
心地良い。
「育てる」・「料理する・加工する」過程で、
失敗もあったり、学ぶ事もたくさん。
でも、その自分もともに「育まれる」感覚がとても心地良く、
自然とともに生きているなぁという感覚。
イギリスやスペインのファームの生活から学んだ、
全てが「循環する」・「育まれている」暮らしの、
気持ちよさ、心地良さが忘れられず、やはりその
「全てが循環する暮らし」を追求して実現していけたらと、
改めて。
夏はミニ家庭菜園をしていたのですが、
現在は週末のファーマーズマーケットでオーガニック野菜を買い、
スーパーマーケットにはたまにしか行かず、
加工品は買わず、ほぼ自分で作っています。
日本よりオーガニック野菜と通常の野菜の価格差が小さく、
(物価が高いのもありますが・・)選択肢が多いのは、
アメリカで嬉しいところですね!
あと、ファーマーズマーケットも
あちこちで開催され、夏はもちろん、
冬は、ミルウォーキーウインターファーマーズマーケットが
ドーム型の温室で11月から4月まで開催されており、
毎週土曜日朝の楽しみです。
現在わが家で「育んでいる」ものは、
▼夏(もう収穫しましたが)
家庭菜園:トマト・レタス・ラディッシュ・ケール・ビーツ
▼現在
・マッシュルーム
(ファーマーズマーケットで買ったきのこコンポストで栽培中!)
・紅茶キノコ・醤油麹・甘酒・納豆・キムチ(韓国コミュニティで作り方習いました!)
・りんごジャム・りんご酢・ピクルス
▼今後家で作りたいもの
・ヨーグルト・アップルサイダーOR アップルワインまたは果物のワイン
・ザワークラウト・豆腐・豆乳
最近の「育む」で一番の発展は、自分で「納豆」を作り始めたこと。
こちらに来て、食事に関しては
色々な食事(ローフードやヴィーガンなど)や、様々な食材を試してみたり、
してみて感じたことは、日本の発酵食品は素晴らしいということ。
麹も大活躍中で、欠かせない存在ですが、
特に、納豆は、素晴らしい。
色々なアレンジが可能で、誰もが知る栄養機能食品。
また、最近は、たまに魚介類とチーズを食べる以外は、
ほぼヴィーガン(肉、卵、乳製品なし)なのですが、
貧血がひどくなったり、なんだか元気が出ない日もあり、
何を食べようか・・・と
色々調べたりしていました。
そこで、ふと「納豆が食べたい」と思い、
食べたところ、「からだが求めていたのは、これだ」という感覚が。
毎日食べたい、でもなかなか手に入らない納豆。
では作りましょう、ということで、自分で作ってみました。
ベジタリアンにこそおすすめしたい、納豆。
大雑把な計量でも問題なくつくれました。
ただ、雑菌が繁殖しないように、「清潔な器具を使うこと」
「温度管理」には要注意。
簡単なレシピを↓
1.1.5カップ分のオーガニック大豆を一晩水につけておく。私はカップ3杯分の大豆で作りました。
→結構膨らむので、豆の三倍分くらいの水につけておく。
2.8時間くらい浸した後、浸けた水は捨ててよく洗い、大豆を、「蒸す」
圧力鍋で圧がかかった後に15分程。圧力鍋なしだと、4〜6時間。
→注!大豆をゆでると、皮がむけて、できあがりに豆の原型が崩れて
ねっとりした納豆ができるので、「蒸す」ほうがおすすめです。
3.豆が熱いうちに納豆菌(市販の納豆の場合は、1食の半分)を混ぜ合わせ、
豆がある程度酸素に触れられるように、すし桶のような、木で
できた容器に入れるのが理想。なければタッパーでも可。厚めの清潔なふきんをかぶせる。
容器の底に、巻きすなどを敷くとベスト。発酵の間に水分が出るので、
その水分を分離できると、さらっとした納豆ができます。
→私は、夫がなぜかもっていたそば重セットがあったので、
それを活用しました。すべての段に巻きすがついていたのでそれを
活用し、一番上も大きめの巻きすをかぶせて作ったところ、ほどよく乾燥して
あっさり食べやすい納豆ができました。
4.タオルなどでくるみ、湯たんぽなどとともにクーラーボックスを入れて、
40℃に保つ。暑すぎても、寒すぎてもなかなか発酵しないので、
適温を保つようにする。湯たんぽのお湯は2、3時間ごとにチェック。
→海外ではキッチンに大きい備え付けのオーブンがあるので、それに入れて保温をするレシピを
たくさん見つけましたが、夫から「タオルをオーブンに入れるなんて危険すぎる!」と
禁止令を出されたので、今後はクーラーボックス使用して作ろうと思います。笑
5.そのまま半日から一日置くと、豆全体に粘り気がでて、納豆の
アンモニア臭のにおいが。。
6.そこからタオルを取り、冷蔵庫に入れて2日ほど休ませる。
7.オーガニック納豆の出来上がり!
今まで食べたどの納豆よりも、
「苦くない」「臭くない」
「豆の味がする」「美味しい!」と
家族からも大絶賛の美味しさ。
ちなみに、今回作ったもうひとつの「ゆでた大豆」さらに、
巻きすではなく、「穴をあけたアルミホイルでカバー」で作った納豆は、
味に問題はないのですが、臭いも結構強く、ねっとりした納豆ができました。
やはり、「蒸す」「しっかりと通気がよい環境を作る」ことが大事なのだと思います。
同じ菌、同じ豆、同じ温度で発酵なのに、作り方の違いだけで
こんなにも変わるのか!という発見と、
「発酵ってすごい!」と改めて感じるよい体験でした。
日本では気軽に買えると思いますが、
手軽に作れて美味しい自家製納豆、試してみませんか?
日本の誇れる伝統、「発酵」
自分で作ると、愛着も湧いて、
発酵が進む段階を見るのも、とても面白いです。
身の回り食事、見直してみませんか?
家庭内自給率向上大作戦!
作れるものは、家で作りましょう。
豆も、缶を買わずに、家で茹でましょう。
工場で加工された食品より、
だんぜん美味しく、安全です。
できる範囲から始めて、楽しく続けるのがコツですね。
海外に出て思う日本の伝統食の素晴らしさ。
先代の知恵を生かし、生活の中に、「育む」喜びを
取り入れてみませんか?
おまけ:先週のファーマーズマーケットで見つけた、
オーガニック「ロマネスコ」カリフラワーと
ブロッコリーの間のような野菜だよ、と言われて試してみたら、
まさにその通りでした。
だんだんと冬が近づいてますが、どうか暖かくして御過ごしくださいね!
Aki S.Norton