イギリスにおけるオーガニック食品の売り上げ、今後も上昇傾向の見込み
市場調査会社ニールセン社と英小売協会(BRC)は計1000人以上の消費者を対象に、家計状況と消費意欲に関する調査を行った。この調査によると、イギリス消費者の信頼は極めて低調であるにも関わらず、高級ブランド品やオーガニック食材の売り上げは増加している結果となった。
ニールセン社小売サービスの上級管理者Mike Watskin氏によれば、今年のニールセン社とBRCで行った英国消費者信頼感指数は79ポイントと、 2003年にこの調査が開始されて以来、最も低かった 昨年の91ポイントをはるかに下回る結果となった。12ポイント以上も指数が下がったことに関して、Mike Watskin氏は、消費者がどれほど打ちひしがれているかということが伺えると説明している。イギリスの消費者は世界中のどこの国と比較しても、特に悲観的な見方をしている。
雑誌「Farmers Guardian」は、消費者がもっとプレミアム商品の品質や、それらを買うことによる利益を理解すれば、彼らの多くが喜んでさらに食費にお金を費やすようになるだろうと伝えている。スーパーマーケット業界はプレミアム商品ラインナップが重要な役割を果たしていると考えており、例えばTesco社の上級バイヤーであるAndrew Carter氏は、同社がより高福祉的な購買活動に消費者の興味を向けるための方法を模索していると話している。
オーガニック製品は、消費者が金銭的にそれほど余裕がないにも関わらず、市場においての重要な部分を占め続けている。Sainsbury社は、オーガニックの売り上げの増大が「同社の成長を加速させており」、市場調査会社であるMintel 社によると、家計の縮小に関わらず、2012年までにオーガニック市場が44%まで拡大する見込みである事を明らかにした。ソイル・アソシエーションの広報担当者は、今年のオーガニック市場は、通常の食品市場における4〜5倍以上にあたる、約10%の成長が見込まれると話している。
参照:http://www.farmersguardian.com/
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/