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タイ:認証制度が確立し、オーガニックえびの輸出が本格化

オーガニック認証機関が設けられたことによって、タイは、世界最上級のえびを生産・輸出する主導国としての地位を確立しつつある。


この認証機関とは、タイの水産省内に公的に開設された「オーガニック製品認証事務室(Organic Agricultural and Farm Products Certificaion Office)」のこと。輸出向けのオーガニック製品を認可する国家機関としての役割を果たすものであり、国際有機農業運動連盟(IFOAM:International Federation of Organic Agriculture Movement)の基準にもどづいている。
タイはこれまでも世界で最も大規模なえびの輸出国ではあったが、オーガニックのえびとなると、国際市場に向けたその輸出量はわずかなものだった。オーガニック生産の試験的漁場となったのはChantaburi地区にあるSureerath Farmで、その成功を証明した。ここではオーガニックのブラックタイガーえびをスイスとドイツ向けに輸出しており、価格は通常の30%高で販売されている。
この成功によって、タイ水産省は、より多くの漁業者がオーガニックを採用するよう推奨する態勢となった。現在では、5つの漁業団体が毎年1000トン以上のえびを輸出する準備ができている。最初の団体はすでにオーガニック認証を受けており、認証基準を満たしているかどうか毎年監査が入る。
Sureerath Farmの代表、Prayoon Hongrat氏によれば、最上級のえびの生産量が増えることは、輸出競争国の間でタイが勢いづくというだけでなく、ケミカル・フリーの製品が急速に求められつつある国際需要を満たすことにもつながるという。「スイスやドイツではすでに多くのオーガニック食料品店があり、これは消費者の強い健康意識を反映したものだ」と同氏は語る。
Sureerath Farmは、ヨーロッパで広く認められている認証機関、Naturland認証を受けた、タイ初のオーガニックえび漁業団体である。今年、Prayoo氏はスイスとドイツに向けて約60トンのえびを輸出する計画があり、来年はさらに100トンに増やす予定だ。
同氏によれば、急増するオーガニックえび生産において、通常より高価な生産コストと長期的な漁業プロセスが、主な障壁になっているという。通常の飼育期間が3、4ヶ月であるのに対して、オーガニック生産では6、7ヶ月はかかる。しかし、それらの障壁にも関わらず、非常に魅力ある市場価格が多くの漁業者を惹き付け、およそ20の生産者がSureerath Farmに加わろうとしているという。これにより、今後5年間で500トンのオーガニックブラックタイガーの生産を目指している。
Organic Monitorより
http://www.organicmonitor.com/

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