チェコ共和国のオーガニック農業2007年: 成長は継続中

チェコ共和国農業省はBioinstitutと共同して、チェコ共和国のオーガニック農業に関する新しい年鑑を発行した。この年鑑は英語とチェコ語で作成されている。

2007年、チェコ共和国のオーガニック農業はかなりの発展を遂げた。2007年12月31日の時点で、オーガニック農地面積は31万2890ヘクタールで、総農地面積（その大半は牧草地）のおよそ7.35%に達した。前年と比較すると、オーガニック耕作地は6000ヘクタール増加し合計2万9505ヘクタールとなった。このうち、最も増大したのはブドウ畑で2006年の18.9ヘクタールから、2007年には 245ヘクタールへと拡大した。またオーガニック農家数も昨年中に355軒増え、合計1,318軒に達した。
オーガニック農法への関心が増大した主な要因は、新しい地方発展プログラム（Rural Development Program(EAFRD、2007–2013)）の下、オーガニック農家やオーガニック食品製造業者に対し、補助金が支払われること、またもう１つの大きな理由として、外国からの需要増加に伴い、オーガニック食品の製造業者からオーガニック食材の需要も増大しているからである。
また2007年には様々な小売店チェーンが独自のオーガニック食品ブランドのマーケティングと販売促進の大規模なキャンペーンを開始し、これもオーガニック食品に関する関心を増大させるのに重要な役割を果たした。
2007年5月10日「オーガニック農業とオーガニック食品プログラム」という名称の“持続可能な生産と消費に関するプログラム”がチェコ政府の審議会から承認された。このプログラムはチェコ共和国におけるオーガニック農業の発展とオーガニック食品の消費を支援するための多数の施策含んでいる。これらの施策の実現には、毎年およそ1000万CZK (チェココルナ、およそ6100万円)が必要と見込まれており、2008年度から開始予定。
* 2007年年鑑はこちらからダウンロード可能
Organic Europeより
http://www.organic-europe.net/