フランス、テレビでオーガニック製品をアピール
フランスでは初めて、オーガニック関係者がテレビのスポンサーとなって登場する。期間は、今夏〜9/2まで、番組は、フランス2(フランス国営放送チャンネル)の天気予報番組「Meteo des Plages(ビーチ専門天気予報)」だ。
オーガニック農業にとっては一大事ともいえるこの取組みは、Agence BIO(フランスのオーガニック農業の発展・促進のための公益団体)主導で、オーガニック製品の周知を図り、消費者の意識の中に取り入れてもらうのが狙いだ。
このキャンペーンの後押し効果を図り、Agence BIOは、同団体のホームページの中に、「オーガニックの四季」と題したゲームを用意して、フランス人消費者の訪問を待ち受けている。このゲームに参加した人はオーガニック農業についていろいろ新たな発見をすることができるだけでなく、運がよければ、農家で過ごす休日やオーガニック製品の詰め合わせなどが当たる仕組みだ。
このオーガニック農業の新たなコミュニケーション手段となるテレビとのパートナーシップは、オーガニックの価値と原則に関して、年を通じて行われる広範囲にわたる情報キャンペーンの一角を占めるものであり、EUからも共同で資金拠出がなされている。
現在、フランス人の10人中4人が少なくとも1ヶ月1つオーガニック商品を購入している。そのうち24%はこの頻度を上げたいと考えており、71%は維持したいと回答した(2006年Barometre CSA/Agence BIO調べ)。このようにオーガニック市場は、順調に成長を続けていると考えられ、社会のあらゆる層の中に少しずつ入り込んでいる。
この傾向は、オーガニック食品市場の成長を反映したものだ。(2005年16億ユーロ、およそ2697億円:2006年Agence BIO/Offices Agricoles/ANDの調査による)オーガニック市場は、1999年以来、年平均成長率およそ9.5%を記録している。一方、同時期の食品全体の市場成長率は3.6%にとどまっている。つまり、このキャンペーンは、まさに成長中の市場を支えるものだ。
参考記事:http://www.agrisalon.com/06-actu/article-18824.php