オーガニックコットン業界の躍進
2006年から2008年の間、ブランド企業や小売業に対するオーガニックコットン製品の需要は、年平均110%の割合での増加が見込まれる。これは OrganicExchange(訳注:米国を拠点としオーガニックコットンの普及を推進する非営利団体。www.organicexchange.org)が明らかにしたもので、多くの企業がオーガニックコットンの使用を長期間継続していく意志があること、また新たなブランド企業や小売業がこの市場に参入していることが裏付けになっている。
Organic Exchangeのデータをもとに、Ecotextile News(www.ecotextile.com)によって報告された情報によると、2005年までに世界規模で最も多くオーガニックコットンを使用した企業のトップ5は、(数量の多い順に)ナイキ、スイス・コープ、パタゴニア、ドイツのオットー、サムズクラブ(ウォルマート社)である。さらに、 Organic Exchangeが調べたところでは2005年、オーガニックコットンを拡大させていこうと計画している企業が30以上あった、とEcotextileNewsは報告している。
しかしそれでも、世界中のコットン生産におけるオーガニックコットンの割合はいまだ1%にも満たないもので、2006〜2007年、オーガニックコットンの総生産量は2540万トンである。これはスイスの繊維企業Oerlikon Saurerが最近発行した『The Fiber Year』によって明らかにされた。
Organic Exchangeによれば、オーガニックコットンの世界的な売上高は、年平均成長率116%を反映して、2008年末までに2.6億ドルに達すると見込まれている。製造業者に対するオーガニックコットン繊維の需要は2008年、年間平均成長75%増に値する、99,662トンまで成長することが予測される。
参照:Ecotextile News
http://www.ecotextile.com/news_details.php?id=596
Organic-Market.infoより
http://www.organic-market.info/