EU、チェコとスウェーデンの地方発展計画(2007-2013年)を承認
2007年5月23日、27加盟国の代表からなる地方発展委員会は、期間2007〜2013年におけるチェコ共和国とスウェーデンの地方発展プログラムに対して資金拠出することを決定した。金額は、チェコ共和国に36億1500万ユーロ(約5900億円)、スウェーデンに39億1700万ユーロ(約6390億円)である。2つの計画は、インフラストラクチャーの保証、地方における新しい収入源の創出、成長の促進、そして失業対策について明確に定義されたものである。委員会は、これから数週間のうちにこの2つの計画を正式に採択する。またその他の加盟国のプログラムに対する承認もここ数ヶ月のうちに行われる。
「欧州連合の住民の半分以上がいわゆる農村地域に暮らしており、そこが確実に今後もずっと魅力的で、繁栄した場所であり続けるようにする必要があります。地方発展政策の存在理由はまさにそこにあり、それは農林業の近代化を手助けし、環境を保護し、農業はもちろんのこと農業以外でも新しい雇用を創出することにほかならないのです。地方発展委員会が、最初に提出されてきた計画に対し、ゴーサインを出してくれたことを喜ばしく思っています。」と欧州委員会、農業地方発展担当委員マリアン・フィッシャー・ボーエル氏は語った。
背景>>
2003年と2004年の共通農業政策(CAP)の抜本的な改革に引き続き、欧州理事会は、2005年9月、2007〜2013年の7ヵ年にわたる、地方発展に関する抜本的な改革(2004年7月14日の欧州委員会提案に基づく)も採択した。委員会は、将来の地方発展政策へと延長した場合の影響の評価も含め、地方発展政策の分析を一貫して実施してきた。この結果は、地方発展規定No 1698/2005に反映されている。この規定を特徴付けるキーワードは「継続性と変化」だ。
つまり、一連の施策の提案が継続的に行われる。加盟各国がその中から選択し、地方発展計画の一環としてEUの補 助金を得ることができる仕組みだ。ただし、その方法(やり方)は変化している。これら一連の計画は、地方の戦略的な面から見た満足と、持続可能な発展を助長するような内容として開発されている。以上の目的を遂行するため、将来の地方発展政策は、下記の、合意がなされた3つの核と
なる政策領域に焦点をあてる。
1.農業ならびに林業の競争力改良
2.土地運営支援と環境改善
3.生活の質の向上、経済活動の多様化推進
ほか、下記のサイトも参照のこと。(いずれも英語)
http://ec.europa.eu/agriculture/rurdev/index_en.htm
http://blogs.ec.europa.eu/fischer-boel