オーガニック情報アーカイブ
EU諸国内でもっとも安いスウェーデンのオーガニック食品
OMIaRD(Organic Marketing Initiatives and Rural Development=オーガニック市場戦略と地方発展)の報告によれば、スウェーデンの消費者は、他のEU諸国に比べて安い値段でオーガニック食品を手に入れている。
報告の中に、28のオーガニック食品について値段の比較調査がある。うち大部分の製品について、スウェーデンの小売価格がもっとも低かった。また、スウェーデンの価格が最低でない場合でも、EU平均よりはずっと低かった。
例を挙げると以下のようになる。
スウェーデン EU平均
牛挽肉 6.61ユーロ/kg 9.70ユーロ/kg
ミルク 0.79ユーロ/リットル 1.04ユーロ/リットル
にんじん 1.38ユーロ/kg 1.77ユーロ/kg
ほか、たまねぎ、じゃがいもはEU平均よりもおよそ20%安い。
調査によると、スウェーデンのオーガニック農家の生産者価格は、他のEU諸国より低い。小売店におけるオーガニック食品と在来農法食品との価格差は、EU平均に比べスウェーデンの方が小さい。スウェーデンでオーガニック肉製品の価格が低い理由の1つとして、酪農家が大量のオーガニックミルクを生産しているという事実があり、それは大量のオーガニック牛を意味している。もちろん、スウェーデンが輸入に頼るしかないワインやオリーブオイルといった食品については、大陸内の国々の方が低価格である。
スウェーデンのオーガニック食品生産は今後も増加するだろう。スウェーデン議会は2005年までにオーガニック農地を全体の20%にするという目標を設定している。
Oresund Food Excellenceより