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セネガル:成長する オーガニック農業

セネガルでは、オーガニック農業を推進すべく、2,000から3,000軒の農家が全国オーガニック農業連盟(FENAB)に加盟している。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)がオーガニックについてのルポタージュにてその様子を放送した。

「農業用殺虫剤が乱用されることによって、子ども達の健康に悪影響があり、既に死に至るケースも見られている」と、トマト農家の女性がRFIに向けて説明する。18年前より、この農家は殺虫剤の代わりに伝統的な植物であるニームを使用している。女性は、「オーガニック農法では、確かに農薬を使うより時間がかかります。でも少なくとも自分たちの生産品の安全性には信頼がおけます」と続けた。

ダカール上部の海岸沿いにあるニアイの野菜栽培地域には、セネガルの園芸生産の大部分が集中している。2011年には、全国オーガニック農業連盟が、この場所の農地で風力発電のエネルギーだけで灌漑を賄う実験を行った。当連盟代表のドゥドゥ・ディオップは「この設備のおかげで、2,250m2 の土地を耕作することが出来ている。そして、1生産者につき毎月400,000 CFAフラン(約8万4千円)の収入という成果を上げている」と語る。セネガル農業研究機関(ISRA)の農学技術者であるアミナタをはじめとした専門家たちが、生産者たちにオーガニック種子の苗床をどのようにメンテナンスするのかを伝えている。このような研修はオーガニック生産の認証を得るに当たり定められている生産様式を確実に行う事に役立っている。

ラジオ局RFIによると、生産者たちは それぞれの工夫アイディアを共有し合ったり、ダカールでの野菜販売のためにPOSシステムの導入を試みたりしている。一方、殺虫剤の使用がまだ主流な状況であり、使用されている農薬量は無視できない。園芸局の見積もりではセネガルでの農業において、平均して年間598トンの固形殺虫剤と1万3千リットル以上の液体殺虫剤が使用されている。

さらに詳しい情報はこちら
– Presentation de la FENAB sur?le site du CNCR
– un?reportage d’ARTE(fevrier 2013)
– un?rapport du Bureau International du Travail sur l’AB au Senegal (Pdf de janvier 2013)?

2014年3月27日

翻訳:川鍋 美紀

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