「オール・オーガニックシティ」を目指すマルメ市の取り組み
出典:Natural Product News / Organic World
スウェーデン第3の都市マルメ市は、市が調達する全ての食品、また学校・病院を含む市の関連施設やイベント会場で使用される全ての食品を2020年までにオーガニック認定食材とすることを目標に掲げている。「オール・オーガニックシティ」を目指すマルメ市は、2010年に市議会で採択された100%持続可能な購買ポリシーの一環としてこの目標に取り組んでいる。このポリシーは”全てのマルメ市民は良い食品を手にする権利がある”とうたっており、スウェーデンの掲げる、コスト上昇を抑えつつ健康と環境の両面に配慮した「イート・スマート(Eat S.M.A.R.T.)」モデルを採用することでこれを実現させる狙いだ。
「Eat S.M.A.R.T.?」はストックホルムにある公衆衛生協会により提唱されたモデルで、肉の消費を減らしたり(栄養価のない食物の)空カロリー摂取を最小限に抑えること、オーガニック食品の増加、肉や野菜の正しい選択や輸送の効率化を掲げている。マルメ市は、このモデルに従うことで温室効果ガスの排出量を2020年までに40%削減(2002年比)し、オール・オーガニック購買者となることを目指している。マルメ市環境計画課のプロジェクトマネジャーGunilla Anderssonによると、市が関連施設に代わって購入する食品のうち40%は既にオーガニックで、2013年は金額にして800万ユーロ(EUR)をオーガニック食品やオーガニック飲料に費やすことになる見込みだ。
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スウェーデン統計局によると、2012年のスウェーデン国内の全食品およびノンアルコール飲料の総売上数に占めるオーガニック製品の割合は約4%だった。この割合は2011年のオーガニック製品の売上シェアと比べてほぼ横ばいだったものの、総売上高では約4%の下降が見られ、2012年のオーガニック製品の総売上高は9億400万ユーロ、1人あたりの消費額は95.3ユーロとなった。
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[日付] 2013年11月20日
翻訳:原佳菜子