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フェアトレードインターナショナル、3年間のグローバル戦略を発表

フェアトレードインターナショナル (FLO)のCEO、ハリエット・ラム氏は、ニュルンベルクで行われたオーガニックの展示会BioFachにて、フェアトレードの3年間にわたる新戦略的枠組みを発表した。「2013年から2015年までの戦略である『多数のパワーを解き放とう』を掲げ、我々は不利な状況にある農業従事者や労働者、また彼らを支持する消費者などのパワーを解き放ちながら、公正を支持した世界の貿易改革の最前線にいられるよう努める。」とラム氏は述べた。

過去25年の間、フェアトレードのシステムはフェアトレードに携わるパイオニアらの構想をより広く一般に届けてきた。フェアトレード認証は、倫理的な認証ラベルの中では世界でもっとも認識されるようになり、120万以上の小規模農家と労働者、また、アメリカドルにして66億(約634億円)の小売り業での売上を示した。先月、フェアトレードインターナショナルは、フェアトレードの農家や労働者の数が増加(10%)、売上収益も増加(22%)、フェアトレードプレミアム*も増加(19%)した、と新しい統計で発表した。

フェアトレードの新戦略は、数千人以上の農民や労働者が収益事業を成長させ、地域の繁栄を築き、生活賃金に改善が見られるよう、小自作農や労働者の作業を強化し、市場の売上の促進につなげることだ。新しい戦略的枠組みは鍵となる4つの分野に焦点を当てている。:

小自作農らとの国際的レベルの仕事 – 小規模生産者グループがどのようにより効率的で収益の高い取引に従事できるかを示すことで、彼らこそがベストプラクティスの先導役となれるよう支援する。

労働者らに本格的な変化をもたらす – 労働者らが生活賃金や労働条件の改善に向けた計画や交渉ができるような支援に焦点を当てる。

草の根社会運動と市場の拡大 – 市民や企業らと協力して、確立した市場での市場占有率を上げ、また、アメリカ合衆国、インド、ブラジルなど新しい市場での市場を確立するために、核となる製品(コーヒー、綿花、ココア、砂糖、バナナ、花やお茶)を作り、フェアトレードマーク以上の影響に向けた革新を図る。

世界のフェアトレードシステムを強化する – システムの共同オーナーとして、生産者ネットワークとともに国際的な計画や予算に向けた強靭な世界的ネットワークを築き、小自作農や労働者向けのより多くのプログラムの為の新たな資金を探求する。

22の国ごとのフェアトレード認証の取組みや3大陸での生産者ネットワークを含む世界のフェアトレードシステムは、共通する戦略的枠組みに一体化されている。「多数のパワーを解き放とう」と題された戦略的枠組みにの詳細については、フェアトレードインターナショナルのホームページwww.fairtrade.net/our_strategy.htmlにて参照が可能。

*フェアトレードプレミアム:フェアトレードプレミアムとは、社会的・環境的・経済的発展のためのプロジェクトに投資するため、合意されたフェアトレード価格に加えて支払われる金額の合計のこと。これらのプロジェクトは農業者組織に属する生産者あるいは栽培地での労働者によって民主的に決議されたものである。プレミアム基金は、教育や健康管理、量や質を向上するための農場の改良、収入向上のための加工設備などに主に投資される。(フェアトレードファンデーションのサイトより)

 

出典:Fairtrade International

Organic-Market. Infoより

(翻訳: ボランティア 越川 加奈子さん)

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