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インド:GM食品の表示を義務化
インドで、遺伝子組み換え物質(GM)が含まれる食品には、表示が義務化されるようになった。2013年1月に施行された度量衡法(The Legal Metrology (Packaged Commodities) Rules 2011、パッケージに関する規制)によれば、「遺伝子組み換え食品が含まれる商品は全て、主な表示の最上部に『GM』と言う文字を示さなくてはならない」。この動きは消費者団体の長年の要望ではあったが、消費者団体はそのやり方に失望している、とMail Online India は伝える。
消費者権利活動家であるBejon Misra氏は、良い一歩ではあったが、準備が全くなしで行われている、と述べた。このルールがどのように施行されるか、GM物質を含む輸入製品にどのように適用するのか、製品違反者がどのように起訴されるか、が不透明だからだ。さらに、単に「GM」という単語を表示するだけでは、人々が 「グラム」の頭文字をとったとして混乱を招くかもしれず、目的に対して何の役にも立たない。Bejon Misra氏は、「この製品は遺伝子組み換え原料を含んでいる。」とはっきり示すべきである、と続けた。
GreenpeaceのShivani Shah氏は、インド国内には加工食品中のGM原料を検査する研究所が存在しないことを指摘した。消費者調整委員会は、GM成分の存在の法定しきい値が設定され、実施機関の役割と責任が明らかになるまで、この1行ルールは何の目的も達成しない、と述べ、消費者問題・食料・公的分配省に覚書を宛てた。
出典:Mail Online India
Organic-Market. Infoより
(翻訳: ボランティア 越川 加奈子さん)