持続可能でオーガニックな低投入酪農

SOLID（Sustainable Organic and Low-Input Dairying＝持続可能でオーガニックな低投入酪農）は、2011年～2016年にかけて実施されているEU助成プロジェクトである。プロジェクトの狙いは、ヨーロッパにおける持続可能でオーガニックな低投入酪農システムのもつ、環境への貢献や生物多様性の強化という潜在能力を最大限にしつつ、その技術的性能や経済的競争力を改良することである。

EU加盟10か国から合計25の研究所や組織がこのプロジェクトに関わっており、英国のアベリストウィス大学の生物・環境・田園科学研究所がコーディネートしている。ヨーロッパ中の学術的また利害関係のあるパートナーで構成される、乳牛と乳山羊を網羅する多くの専門分野からなるチームが、農場レベルそしてサプライチェーンを通じた、これまでにない戦略を特定し、適用していくことになる。効果的な知識の普及と交流活動は、家畜、農場、地域、業界、そしてヨーロッパ全体という各レベルにおいて、カギとなるステークホルダーグループが確実に成果を活用できることが狙いとなる。

SOLIDは、現在その第1号となるニュースレターを発行したばかりである。内容は、「オーストリアにおける農場－その詳細」「農場全体の持続可能性評価」「オーガニックで低投入酪農生産システムに適した乳牛および乳山羊種」「事実vsうそ」「これまでにない、そして活用されていない飼料資源－オーガニックで低投入酪農生産における使用の可能性」ほか、短信やイベント紹介のセクションもある。

出典：SOLID

Organic-Market.Infoより