米国:2011年オーガニック市場 310億ドルを上回る
消費者動向に誘発され、2011年を通しての米国のオーガニック産業は、売上額315億ドル(約2兆5160億円)へと届く9.5%の成長を遂げた。Organic Trade Associationの2012年オーガニック産業調査によると、その内訳は、オーガニック飲食料部門が292億2千万ドル(約2兆3338億円)、非食料オーガニック部門が22億ドル(約1757億円)である。
オーガニック製品全体の売上の伸びは、4.7%の伸びを見せた(オーガニックでない)従来食料品・非食料品の総売上の成長率を上回り続けている。オーガニック食料部門は、2011年には25億ドル(約2千億円)の成長をみせ、それには果物・野菜部門の売上が2010年のほぼ50%増しだったことが貢献しているが、それでも8つのオーガニック食料カテゴリーの中では最少である。オーガニック食料品の売上は、今や米国の全食料品売上高の4.2%を占め、2010年の4.0%から増加している。成長の要因としては、景気後退の緩和、投入物価の上昇による消費者価格の高騰、そし利便性のある商品への高まる消費者需要があげられる。
2011年に22億ドル(約1757億円)の売上をマークした非食料オーガニック部門の成長率は11%、一方、同カテゴリーの非オーガニック部門の成長率は5%にすぎなかった。2012年調査結果によると、2012、2013年は、オーガニック食料、オーガニック非食料部門共に9%若しくはそれ以上の成長率を維持し続けるだろう。OTA事務局長Christine Bushwayは、「全米中のオーガニック関連業務の94%が、2012年の雇用維持及び増加を見込んでおり、オーガニック部門は雇用、地方経済、消費者動向を刺激し続けるであろう」と話している。
出典:OTA
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 名倉 和歌子さん)