小自作農向けファンド立ち上げ
インコフィン投資運用会社、フェアトレードインターナショナル、 グラミン財団は、小自作農向け長期貸付金に関しこれまで満たされていなかった要望に焦点を当てた初のファンドを創設予定、と発表した。スターバックスコーヒー社は130万米ドル(100万ユーロ、1億円強)の投資を約束し、ファンドの最初のメイン民間投資家として参加する。
フェアトレードインターナショナルが2010年に行った調査によると、南米のフェアトレード農家だけでも、彼らの資金調達のニーズをカバーする為には500万ドル(約4億円)という、長期貸付金の半額以上にあたる金額が必要だという。
この「フェアトレードアクセスファンド」は、多種に渡る貸付金と技術的な支援を提供する。これらは、農家ら組織のビジネス強化と安定をはかる為に与えられるもので、農家がフェアトレード認定実務に関する情報を適時に受信できる新しい設備、作物管理、また携帯電話を使った地元市場の情報提供が含まれる。ファンドはフェアトレードの認定がされているか、または認定を申請している農業共同組合や他の生産者団体への融資を行う。
ファンドは秋に南米で設立され、次段階にはアフリカやアジアへ拡大する。800~1200万米ドル(600~900万ユーロ、約6億4千万円~9億6千万円)の設立規模を目標とし、2年目の終わりまでに2500万米ドル(2000万ユーロ、約20億円)にのぼるよう計画されている。 インコフィン投資運用会社, グラミン財団そしてフェアトレードインターナショナルは発展途上国の人々に自らのビジネスを構築し、彼らの生活改善を図る為の機会を与える事に全焦点をあてている。
出典:Fairtrade International
Organic-Market.Infoより
(翻訳:ボランティア 越川 加奈子さん)