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国際オーガニック養蜂会議、遺伝子組み換えの一時的禁止措置を要求

メキシコ南部のチアパス州サン クリストバル デ ラス カサスで、3月19日から25日まで養蜂と蜂蜜取引の専門家400人が集結し、第2回国際オーガニック養蜂会議が開催された。論議された数々の問題のなかに、メキシコ農務省が遺伝子組み換え作物 (GM大豆とGMトウモロコシ)を支持する決定を下したことで養蜂がさらされる脅威についての議論があった。

欧州では遺伝組み換え食品が論争の的であり、大部分の消費者が反対している。

 

2011年9月の判決で、欧州裁判所は慣行の蜂蜜において禁止されているGMOの禁止令を宣言した。オーガニックの蜂蜜の場合には、許可されたGMOであっても一切使用は認められない。中央アメリカやラテンアメリカの農業では遺伝子工学が非常に広まっているため、この地域の蜂蜜供給業者にとっては大きな障壁である。

 

メキシコは一つの分岐点に立っており、政府は農業において大々的な遺伝子組み換えの使用を期待している。一方でラテンアメリカと特にメキシコは欧州に蜂蜜を供給しており、メキシコは世界第6位の蜂蜜生産国であり、第3位の輸出国でもある。ドイツは国内の蜂蜜の80%をメキシコから輸入している。

 

ペルーの例に従い、この会議に参加した70団体からの400人以上が、メキシコ農務省に対し、遺伝子組み換えの10年間の一時的禁止措置を要求する請願書に署名した。請願書は、フランシスコ・マヨルガ・カスタニェダ農務大臣と、環境、健康、経済と科学をそれぞれ専門とする他の省庁の大臣にも送付された。この嘆願書の制作者たちは7つの観点から、遺伝子組み換え作物を認可し環境中に解放することのマイナス影響、遺伝子組み換えでない作物との共存は不可能であること、さらに遺伝子組み換え作物の経済的、生態学的、社会的影響について解明している。

 

メキシコでは、遺伝子組み換えは小規模農家や養蜂家の生活にとって脅威であることが再び証明されつつある。ミツバチによる授粉は絶対不可欠であるから、遺伝子組み換えは農業と環境全般を危険にさらすことでもある。アインシュタインは言った。「地球上からミツバチが消えたら、人類は4年間しか生きられない。ミツバチがいなければ授粉もない、植物もない、もはや人類もいなくなるのだ」

 

出典: Organic-Market.Info

記:カリン・ハインゼ

(翻訳:ボランティア 大畑 恵里さん)

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