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セルビア共和国のオーガニック農業に関する電子版冊子発表

南東ヨーロッパのバルカン半島中西部に位置するセルビア共和国は、経済の近代化とWTO(世界貿易機関)及びEU(欧州連合)加盟に向け取り組みに注力している。その様々な対応策がプラスの影響をもたらし、近い将来、セルビアがEU加盟候補国の地位を与えられるだろうと期待されている。そのため、セルビアが強化対策を求められている分野の一つが農業である。


EUにおける農業支援の制度・計画を扱うCAP(共通農業政策)は、多くの農産物の市場とメカニズムの調整機能を持ち、セルビアの農業をCAP基準に統一することは大きなチャレンジと言える。ドイツの国際的な技術協力機関・GIZ(国際協力公社)はセルビアの経済近代化支援と様々なプログラムを通したEC基準統合支援を行っている。GIZの支援プログラムの中核となっているのが農産業と食品産業であり、過去10年に渡りドイツでは両分野における多くの開発支援戦略を展開してきた。
セルビアは、その豊かな土壌とその伝統ある農産業という有利な要素により、輸出機会と国内市場の活性化への変換が期待できる。セルビアのオーガニック農業に関する国家計画では、政治的な決定権を持つ層がオーガニック農法の潜在的なメリットを理解し、ビジネスに実践的に浸透させるために必要な枠組み作りに取り掛かっている。GIZはその国家計画の開発支援、規制緩和と全体としての農業開発を妨げる問題の解決支援を行っている。
今回、電子版冊子である「Agriculture in Serbia at a glance 2011(セルビア農業概況2011)」がリリースされた。この冊子では、セルビアのオーガニック農業の現況や市場の現状の概要が報告されている。これは、農産業への既存および潜在的な出資者に注目され、セルビアのオーガニック分野発展への関心と議論を呼ぶものとなっている。去年GIZがFiBL(スイス有機農業研究所)、AFcの2機関と共同実施した研究からの報告デ―タであり、ダウンロード可能となっている。
参照URL:GIZ
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 福永 美奈子さん)

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