欧州:結成、先進オーガニック連合(Leading Organic Alliance)
英国ソイルアソシエーションを含むヨーロッパの8大オーガニック団体は、欧州内のオーガニック農業促進やオーガニック製品規格の向上、保護、またオーガニック農業やその認証、支援などに関して最良実施例を紹介し合うために、「先進オーガニック連合(原語名 Leading Organic Alliance)」を結成した。
その覚書は2月16日、ドイツのニュルンベルグで開催された世界最大級のオーガニック展示会Biofach 2011において、正式に署名がなされた。連合に参加している他7団体は、オーストリアのBio Austria、ベルギーのBioforum、スペインのCAAE、ノルウェーのDebio、イタリアのICEA、スウェーデンのKRAV、ドイツのNaturlandである。
英国ソイルアソシエーションのフランシス・ブレイク(Francis Blake)氏は次のように述べている。「連合の全団体が、互いに似た価値観や強い志を持ってオーガニック運動に深く関わっている。国際有機農業運動連盟(IFOAM)の原理の中にもあるように、真のオーガニック世界という共有の未来像を掲げているのだ。しかし一方で、全団体が同じような問題に直面しており、単独で取り組むよりも共に協力し合うことでより効果的に共通の目標を達成できると考えている。」また、KRAVのラーシュ・ネルメル氏(Lars Nellmer)によると、そのような問題の中には、実際に「オーガニック」という言葉が法律によって定義されていることも含まれてくるという。定義がなされること自体はすばらしい出発点であるが、法律上の定義と実際に正真正銘のオーガニックであるものとでは、その最も深い意味においてかなりの差が生じるのである。同氏は続けて、オーガニックの発展が正しい方向に進むよう促すため、またオーガニックに対する一般市民の理解を深めるために法律の一歩先を歩み続けることは、全団体が自身の責任として感じている、と述べている。
先進オーガニック連合は、覚書に署名可能な団体であれば、ヨーロッパをはじめ世界中から新規参加を歓迎している。参加希望団体で、詳細情報や覚書の写しを希望する場合は、現調整担当であるCAAEまでご連絡を。
2011年3月25日
出典:Soil Association
Organic-Market.Infoより
(翻訳:ボランティア 西野 実加さん)