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モロッコ:ドイツIGWにて、モロッコのオーガニック製品を紹介

近年、モロッコの農業省とドイツの農業省は近しい関係を持っており、それを受けてドイツ・ベルリンで行われた“国際緑の週間(International Green Week)”の展示会で、20社以上ものモロッコの企業や団体が出展し、幅広いオーガニック製品が展示された。モロッコ農業大臣のAziz Akhannouch氏は、ドイツ食料・農業・消費者保護大臣Gerd Muller氏と共に、巨大なモロッコパビリオンのオープンに立ち会った。


北アフリカ地域では、未だオーガニックの基準制定は整備されていないが、EcocertやLaconといった外国の認証機関によって認定されたオーガニック製品を数多く輸出している。ドイツ商工会議所のモロッコ駐在員Stefanie Sohm氏によると、モロッコ政府は現在、オーガニックに関するガイドラインを策定中であるとのこと。そのアドバイザリー顧問として、Bioland社の代表であるThomas Dosch氏を招いており、また5月にはドイツの農業省から専門家を迎えてのワークショップや、意見交換会を行う予定だ。また、オーガニック製品生産者組合のAMA Bio(2010)は、オーガニック部門をさらに発展させることを目標としているという。
緑の週間(The Green Week)のはじめに開催されたドイツ政府によるインターナショナル・パネル・ディスカッションに参加したモロッコの農業大臣Aziz Akhannouch氏は、アフリカから参加した政府高官のうちの一人だった。
パネルディスカッションでは、“貿易と、世界の食料の安全:グローバル(世界的)、リージョナル(各地域)、そしてローカル(地場)”をテーマに掲げ、EU委員会の農業担当委員であるDacian Ciolos氏やEU農業大臣と共に、カナダ、ロシア、ザンビア、そしてモロッコの農業大臣たちが意見交換を行った。
ただし、食品安全性に関する論題では、オーガニック農法に関してダイレクトに語られることはなかった。これは、おそらく本イベントのスポンサーへの多大な配慮があったものと思われる。
モロッコパビリオンでは、28の団体が参加、あまたの数の地元生産製品が並べられた。アルガン油、オリーブ油、ウォールナット油、サフラン油、ハーブや、バラのつぼみ、はちみつ、そしてブロッサムウォーターや、サボテンの実に由来する化粧品といった製品が陳列された。それらはオーガニック農法の農場、オーガニック転換農地、あるいは野生の地から採取されたものであり、既にドイツ、フランス、北米に輸出されている。
国際緑の週間(英語ページ):http://www1.messe-berlin.de/vip8_1/website/Internet/Internet/www.gruenewoche/englisch/index.html
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 大久保 麻里子さん)

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