豪州:スーパーマーケットでのオーガニック食品の売り上げが増加
シドニーモーニングヘラルドの報告によると、全食料品販売額に対するオーガニック農産物の割合は、米国では3.7%なのに対し、オーストラリアでは1%を占めるに過ぎないという。しかし、スーパーマーケットや、マクドナルドやスターバックスなどの巨大多国籍企業がオーガニック農産物を利用し始めたことにより、オーストラリアのオーガニック市場は成長に向かっている。
スーパーマーケットは広告に力を入れているほか、オーガニック食品の品揃えを増やしている。昨年、Woolworths(ウールワース)は、大企業ホールフーズマーケットのチェーンを買収し、そのブランドを、自社のオーガニック食品のために採用した。スーパーマーケット経由のオーガニック製品売上のシェアは全体の3の2以上にまで上昇している。
一方、Coles(コールス)の野菜・果物の陳列棚に占める昨年度のオーガニック農産物は7%であり、今年度は10%に増えると予想されている。Colesの広報担当者によると、Colesでは現在、生鮮食品、缶詰の野菜やポップコーンを含め、609種類のオーガニック食品及びバイオダイナミック農法による食品を置いており、これは2007年の約500商品からの増加となっている。そのうち、170商品はColesのプライベートブランド製品である。
オーガニック農業者協会(Biological Farmers Association)の推計によると、オーストラリア人が2008年〜2009年にオーガニック農産物の購入に費やした金額は、9億4,700万オーストラリアドル(約768億円)であり、2年前の6億2,300万オーストラリアドル(約515億円)からの増加となっている。同協会では、生産と消費者需要が増加する現在の傾向が続けば、今年の販売額は10億ドル(約810億円)を超えると予想している。
WoolworthsとColesは、今後もオーガニックの品揃えを増やしていくとのことである。
参照URL:The Sydney Morning Herald
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 白石 広美さん)