アメリカ:14億ドル(1240億円)に達したオーガニックコーヒーマーケット
オーガニックコーヒー協会、OTAオーガニック流通協会、ニューヨークの有名なユニオンスクエアコーヒーが主催した5回めを迎えた恒例のテスティングイベントで、マーケットを牽引するアナリストであるDaniele Giovannucciが発表した最新の調査データによると、2009年北米のオーガニックコーヒーマーケットは14億ドル(1240億円)に達した。
OTAは、イベントでは、アメリカの主要な焙煎者や小売業者による傑出したオーガニックコーヒーを紹介した、と発表している。
Giovannucci氏は、景気後退にもかかわらず、オーガニックコーヒーは北米に輸入される最も価値のあるオーガニック製品として君臨すると確信した。イベントには、バーモントからカリフォルニア、さらにはフロリダからカナダにかけての主要な企業が集まった。参加企業は、コーヒー豆の調達から焙煎、カフェインを抜く、コーヒーを淹れるまでの、オーガニックコーヒー供給のすべての過程を会場で再現した。
Giovannucci氏の2010年北米オーガニックコーヒー産業レポートでは、2009年アメリカ及びカナダに輸入されたオーガニックコーヒーは9300万ポンド(1240億円)に達したとのことだ。
Giovannucci氏は、景気後退の中、また従来のコーヒー産業が低迷している中、この昨年のオーガニックコーヒーマーケットの4.1%の成長は、より高い値を付けられた製品のために重要な業績です。Giovannucci氏が2004年から2009年の5年間にわたって報告したオーガニックコーヒーマーケットの年平均21%という伸長率は、従来のコーヒー産業の年間伸長率を1%に縮小させている。
OTAの最高責任者Christine Bushway氏によると、「オーガニックコーヒーへの供給が増えていることはことさら驚くことでもない。消費者は次第にオーガニックコーヒーの特性〜それが環境や健康にとってよいということだけでなく、生産している人たちの生活にとっても利点があるということ〜に対する知識を高めている」とのことだ。
オーガニック貿易協会から入手できるこのレポートは、オーガニックコーヒーの豆や生産量や価格のことだけでなく、マーケットに関連するトレンドや、バードフレンドリー、フェアトレード、レインフォレストアライアンス、Utz認証(継続可能なコーヒー認証プログラム)、スターバックスのC.A.F.Eプラクティス(スターバックスのサスティナビリティなコーヒー仕入れ指標)等の認証を受けた他のコーヒーについても明らかにしている。
オーガニックコーヒーとは、上質なコーヒーそのものである。アメリカに拠点を置く連盟、コーヒー・エクセレンス(Coffe e Excellence)によって開催されたCup of Excellence Cuppingsのコンテスト結果によると、オーガニックコーヒーは、2009年優れた農場として選ばれた5つの国で生産されていた。その5つの国とは、ボリビア、ブラジル、コルタリカ、エルサルバドルとニカラグアで、事実、年間を通して最高点を獲得したのはボリビアのAgrotakesi SAで、93.96ポイントを獲得、その年のランキングで次点を大きく引き離した。
ザガットの調査において、ニューヨークでもっとも人気のあるレストランとして先例のない8年間1位をとっているユニオンスクエアカフェは、アメリカがオーガニックコーヒーを供給するために厳しい基準によって選んだレストランや飲食施設のうちのひとつである。
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)