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オーガニック情報アーカイブ

マドリッドのグリーンニューディール

EUの食糧と農業政策を方向転換し、緊急を要している賢明で包括的な「グリーンニューディール」を確実にコミットメントするのには、まさに今がうってつけである。特に「2010生物多様性目標」を「2010年国連生物多様性年」に合わせることに失敗した今となっては、EUにおける長期的な「生物多様性2050(年)ビジョン」と、「生物多様性保護のためのターゲット2020(年)」は野心的に実行に移される必要がある。農的生物多様性だけでなく、農場における野生種の多様性を維持するための農法は、生物多様性の喪失を食い止め、将来の食料資源を確保するのに重要な役割を果たす。


気候変動についてもまた、本格的なコミットメントとコペンハーゲンにおける国連気候変動会議に続くステップの実施が望まれる。食品部門は、気候問題の一部を引き起こしてはいるが、解決方法に向けた高い可能性も有している――それゆえ、気候変動の軽減と変動への適応のためのベストプラクティスを開発、実施するためにも奨励金の設定は必須である。さらに、2014〜2020年期間のEU予算の交渉は今から開始され、将来のEUの政策調整に向けた枠組みの設定が行なわれていくのである。
スペイン、マドリッドで開催される欧州オーガニック会議は、EUの持続可能な発展戦略への貢献とヨーロッパの食品部門を、競争力を強化し、雇用を創出しながら、再活性化するのに、オーガニック部門がもつ能力を見せることになるだろう。また、食品部門における持続可能性を達成するために必要な政策添加についても議論されるだろう。手始めはCAP(共通農業政策)である。CAPが今後の農業の課題に見合う農業を形作るための主要なツールを提供する。マドリードで開催される会議「グリーンニューディール」は、ハイレベルな登壇者による興味深いプログラムが確定した。プログラムの詳細と登録フォームはこちらをご覧ください。
欧州オーガニック会議
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 橋口 さちこさん)

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