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スペイン:アストゥリアス地方でのオーガニック農業の取組み

スペインのアストゥリアス地方で、オーガニック農業が盛んになっている。特に、精肉、野菜、ナッツ類、ハチミツが勢いを増しており、それに次いでヤギや牛、羊のミルクが続く。経済不況が続く中、オーガニック農業は農家や牧畜業者にとって生活の保障となることが分かってきたためだ。


高い購買力を持つ消費者や、一定以上の品質を求める消費者がオーガニック商品を買い止める事はほとんどない、とEcoticas(スペインの環境ニュース発信サイト)は報じている。オーガニック産業の先駆者である、Hyginus White氏は、「われわれは以前と変わらない高品質の商品を提供している」と述べている。アストゥリアス地方は、オーガニックブームに乗り、失った時間を取り戻すように急速に成長し、結果としてオーガニック耕地が何千ヘクタールにも渡り、大規模に増加した。オーガニック農地面積は2007年には6080haであったのが、現在では13,649haにまで増えている。
このようなオーガニック農業の成長は突発的なものではなく、オーガニック肉のため、在来種の畜産支援が行われているためだ。2007年には、アストゥリアス地方のオーガニック牛の畜産農家は85軒だったが、今では300軒に増加している。環境保全農業調整委員会の委員長であるJavier Gonzalez氏いわく、「アストゥリアス地方では環境意識が高まっている」とのことだ。この楽観的な見方は実際のデータに基づいている。Gonzalez氏はまた、オーガニックに特化したフェアの重要性も強調している。ひとつは最近、Llaneraで開催されたもので、すでに8回目を迎えたフェアだ。38の生産者が参加し、そのうちの18の生産者が、アストゥリアスからの参加者だった。今年の“金賞”のうちのひとつは、オーガニックビーフステーキであった。アストゥリアス地方で特徴的なのは、基本的に全ての生産した食品を、地元で消費している点だ、とGonzalez氏は指摘している。他の地域ではより高い生産力があり、ときおり他のヨーロッパ諸国まで傷みやすい食材を輸送するのに問題が起きている。アストゥリアス州では、33の直販店(大部分は精肉店)があり、消費者へ直接オーガニック商品を販売している。
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/

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