オーガニック情報アーカイブ
スウェーデン:景気後退もオーガニック食品売上には影響なし
2009年上半期、小売業におけるオーガニック食品の売上は、2008年の同時期に比べて30%以上増加した。この成長率は、エコウェブが主要企業の売上高を収集して算出したものだ。もしこの成長率が続けば、年間のオーガニック食品の売上は60億スウェーデンクローナ(5億8800万ユーロ=約784億円)を超えるかもしれない。
エコウェブの編集長Cecilia Ryegård(セシリア・リェガード)は、「“2009年のオーガニック食品売上は10〜15パーセント増”という2009年初頭の予測は慎重すぎた」と述べている。景気後退も、消費者がオーガニック製品の購買を控える理由にはならなかった。
スウェーデン統計局(SCB)は、2008年にオーガニック製品の売上が食品・飲料の総売上の3.4%に達したことを明らかにした。オーガニック魚類の売上は0.3%から3.0パーセントへと増加した。
酪農組合Svensk Mjölk(スベンスク・ミョルク)によると、2008年、オーガニック牛乳の出荷量は15%増加した。組合は、オーガニック牛乳の出荷量は今年、10パーセント増の2億3500万キログラムに及ぶと予測する。
スウェーデン市場では健全な成長が続き、オーガニック食品の市場占有率は5パーセントに近づいている。売上の低迷を報告しているヨーロッパ他国の市場もあるが、一旦経済状態が好転すれば、高い成長率を取り戻すことが期待される。すでに北欧やアルペン諸国で起きている事態だが、オーガニック食品の市場占有率が3〜4%に達するというのが、現実的な期待値である。(オーガニック・モニター論評)
Organic Monitorより
http://www.organicmonitor.com/