Organic Valleyが大学に40,000ドルを授与
アメリカで最大で最も歴史のある家族経営のオーガニック農家の協同組合は、同組合のオーガニックを支持する農家への補助金計画を通じて、カリフォルニア州立大学(CSU)チコ校の研究基金に、40,000ドル(日本円約370万円)を供与した。この40,000ドルは、CSUのオーガニック酪農カレッジにより、牧場の運営を改善し、純利益を高めることに焦点をあてた2年間の研究資金として使用される。
2007年の春には、大学の酪農場はすべてオーガニック酪農に切り替わり、Organic Valley Family of Farmsにふさわしいメンバーとして、提携を結んだ。
大学キャンパスの80頭の乳牛の群れは、灌漑された牧場と作付けした土地での放牧プログラムにて育つ。教育とオーガニック家畜の応用研究の場としての役割を果たすという使命を受けて、CSUのオーガニック酪農場は、大学学部の監督と指示のもと、20名の学生チームによって運営されている。この牧場は、多数の授業で、放牧の運営・搾乳の衛生学・飼料の調合・集約的放牧の運営についての実験実習の場として使用されている。毎年、キャンパスの酪農場は、非常に多数の小学生や4H GROUP(訳注:農業部会が資金援助を行って設立している子どもや若者向けの団体)、Future Farmers of America clubs(将来のアメリカの農業者クラブ)などを招待している。
「この研究プロジェクトは、オーガニックの放牧場運営と乳製品に関する経済学の深い理解を養うことで、オーガニック乳製品の生産者や瓶詰め業者の有益な助けとなるように計画されている。」とOrganic Valley Family of Farmsの設立者の一人で、CEOのGeorge Siemonは述べた。「副次的に、消費者の信頼を保ち、乳製品の品質を高めるための効率的な放牧場の利用を促進している。」とも述べている。より環境に優しい飼育方法を評価し、促進することに加えて、このプロジェクトは、効率的な放牧場の利用を奨励・支持するための、初心者からベテランまでの酪農業者を対象とした「放牧の学校」を主催する予定である。この研究はまた、飼料の質と量を改良することで、収益を確実に得ることが出来るよう、オーガニックの認可を受けた土壌改良剤を評価検討する予定である。
参照URL:
http://www.organicvalley.coop
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/